「納品をなくせばうまくいく(納品のない受託開発)」を読みました。
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: 単行本
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僭越ながら感想をちょっこと...
私が独立開業したのは2002年8月でした。
"本当の「コンピュータシステム」をもっともっと皆様と共に作りたい。"
という想いからの独立でした。
"本当の"との言葉には、
・顧客と直接対話し、長期的な信頼関係を築きたかった。
・システム作りの理想は、構想から設計、製造、運用、保守に至るまで
分業することなく、全てを責任もって行いたかった。
というような背景がありました。
そして今日まで10年以上、顧客の皆様に支えられ、
その実現に精一杯努力させて頂きましたし、
勿論、これからも継続して行きたいと考えています。
そんな私は、この「納品のない受託開発」に同意出来る部分を多く感じました。
従来の受託開発のスタイルからすれば、「ずいぶん常識外れだ」とか
「そんなのはあくまで理想論で、ビジネス的には非現実的だ。」と思う
方もいるでしょう。
しかし、従来のスタイルそのものが、時代に合わなくなって、
ビジネスの機会そのものを減らしている現実もあると思うのです。
SIそのものはこれからも無くならないどころか、
ますます必要とされることは間違いないと思うのですが、
求められるSIerの姿の変化に、未だに気づいていないSIerが
なんと多いことか...
本書の中で、著者も何度も書かれていますが、
このスタイルが全てのSIの場面で通用する方法だとは思いません。
大規模なシステム構築や、ある程度の規模以上のSIerなどには向かないでしょう。
サービスを受ける顧客の想定としては、スタートアップ企業が
インターネット上に構築するサービスに一番フィットすると思いますが、
中小企業の業務システムでも十分適用できる開発手法であり、
実用的なビジネスモデルだと思います。
現在の私のスタイルに、このビジネスモデル全て適用できるものではありませんが、
かなりの部分で共通しているところもあり参考になります。(特にマインド的な部分かな...)
「納品のない受託開発」は究極のサービス指向の受託開発スタイルだと思います。
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古くなってしまった環境(ハードウエア、ソフトウエア、開発言語)からの
再構築作業も得意分野です。
(オフコンからの移行相談も可能です)
静岡県静岡市〜浜松市の範囲を中心に活動しています。
システム開発 業務システム 掛川市 システムエンジニア SI 鈴木勝俊