「納品をなくせばうまくいく(納品のない受託開発)」を読みました。

一気に読みました。

僭越ながら感想をちょっこと...

私が独立開業したのは2002年8月でした。
"本当の「コンピュータシステム」をもっともっと皆様と共に作りたい。"
という想いからの独立でした。

"本当の"との言葉には、
・顧客と直接対話し、長期的な信頼関係を築きたかった。
・システム作りの理想は、構想から設計、製造、運用、保守に至るまで
 分業することなく、全てを責任もって行いたかった。
というような背景がありました。

そして今日まで10年以上、顧客の皆様に支えられ、
その実現に精一杯努力させて頂きましたし、
勿論、これからも継続して行きたいと考えています。

そんな私は、この「納品のない受託開発」に同意出来る部分を多く感じました。

従来の受託開発のスタイルからすれば、「ずいぶん常識外れだ」とか
「そんなのはあくまで理想論で、ビジネス的には非現実的だ。」と思う
方もいるでしょう。

しかし、従来のスタイルそのものが、時代に合わなくなって、
ビジネスの機会そのものを減らしている現実もあると思うのです。

SIそのものはこれからも無くならないどころか、
ますます必要とされることは間違いないと思うのですが、
求められるSIerの姿の変化に、未だに気づいていないSIer
なんと多いことか...

本書の中で、著者も何度も書かれていますが、
このスタイルが全てのSIの場面で通用する方法だとは思いません。
大規模なシステム構築や、ある程度の規模以上のSIerなどには向かないでしょう。

サービスを受ける顧客の想定としては、スタートアップ企業が
インターネット上に構築するサービスに一番フィットすると思いますが、
中小企業の業務システムでも十分適用できる開発手法であり、
実用的なビジネスモデルだと思います。

現在の私のスタイルに、このビジネスモデル全て適用できるものではありませんが、
かなりの部分で共通しているところもあり参考になります。(特にマインド的な部分かな...)

「納品のない受託開発」は究極のサービス指向の受託開発スタイルだと思います。



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新規開発はもとより、
古くなってしまった環境(ハードウエア、ソフトウエア、開発言語)からの
再構築作業も得意分野です。
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